公立小中学校のPTAを卒業しての雑感

子どもが中学校を卒業し、めでたく義務教育修了、
母の私もまた、義務教育のPTAを卒業致しました。
そこで今日は、公立の義務教育9年間のPTAに関する雑感を。

PTAで揉める最大のネタといえば、それはもう「役員決め」であるが、
ワタクシ、9年間PTA役員決めで揉めた経験が1度もない。
毎回、実に淡々と終わった。

小学校時代のPTAは、市内1の小規模校故、
「子ども1人につき1回(ムスコが低学年の頃はそれにプラスして「係1回」
という不文律があったのだが、高学年になる頃にはそれはなくなった)」
は絶対で、学年の生徒数よりも6年間で必要な役員数の方が多く、
逃げきりは不可能、という状況だった。

ムスコの学年は、PTAの仕事自体がまぁまぁスリム化されていたこともあり、
「逃げきりが出来ないなら都合の良い時にやりやすい役員をやってしまおう」
という雰囲気で、1~5年時までは全ての役員が立候補で決まった。

6年時は、全ての登校班を仕切る負担の多い役員4人についてだけは、
4人中2人が役員未経験者からクジ引きで決まったが(2人は立候補)、
他の役員は未経験者が全て希望の役員に入り、
それでも足りないところは2回目の人が立候補して入った。
つまり、6年間、全く(概ね、かな?)揉めなかったのだ。

中学校は、これまた小規模校だ。
「1回でも何かの役員をやれば、卒業まで免除」というルールで、
3年間で必要な役員数よりも学年の生徒数の方が多く、
3年間故逃げきりは何とか可能だ。
そんな状況でも、1・2年時は「立候補半分、くじ引き半分」で、ほぼ揉めなかった。

公立中学校故、高校受験があるので、3年生で役員をやりたくない人が多く
(というか皆)、3年生でくじに当たってしまうリスクを避けたい人が立候補し、
残りはくじに当たった人が諦めてやる、という感じ。
(ただ、私が役員を立候補してやった2年時は、
1つの委員会で仕事の分担の仕方で揉めた、ということはあったらしい)

3年時は、立候補は出なかったが、役員未経験者が淡々とくじを引き
(欠席者は前年度役員が代理で引く)、
当たった人は「・・・引いてしまった・・・」と若干の落胆を表しつつも苦笑、
という感じで静かに終わった。

このように、ワタクシは義務教育の9年間、PTA関係で揉めた経験がないのだ。

だからといって、小中学校共に、PTA活動に熱心な学校だったわけではない。
皆、PTA役員をやらなくても良いならやりたくない、と思っていたに違いない。

それでも、揉めなかった要因は、小中学校ともに

自分だけが楽を出来れば良い、と考える人が少なかったから

これに尽きる。

小学校でも中学校でも、皆、熱心にPTA取り組んだわけではなかったが、
PTAなんか必要ないとも思っていなかった。

そして、仕事をしている人はもちろん、専業主婦であっても、
誰でも皆それぞれ事情があり忙しい、と認める空気があった。

いたずらに会合や作業を増やすのは論外、
皆でフォローし合って(父親参加、夫婦で分担もちろんOK)
会合も作業も出来るだけ減らして、効率良く1年間頑張りましょうよ、
という空気が。

自分に仕事がまわってこなければ良し、
あとは他人がどれだけ大変な思いをしていても知ったことではない、
という人が多かったら(そういう人が私の周りにいなかったわけではないが、
とても少なかった)、PTAの空気は非常に悪くなっていただろう。

だから皆、本音ではやりたくなくても、1年間役員をすることを
淡々と受け入れてきたのだと思う。

私は今までの経験から、PTA役員を問題なく乗り切る要因は、
一緒に役員をやる人に恵まれるか否かで9割決まる、と断言出来る。

結局、企業のように利益を追求するでもない、
ただ単にその地域に住んでいて、子どもが同じ学校に通っているだけの
PTAのような関係が問題なく回るかどうかというのは、
参加している人の気持ちひとつにかかっている、ということだ。

私は子どもに、対価が発生しなくても、
周囲の為に奉仕する(もちろん出来る範囲で)ことが出来る人間に
なってほしい。

とまぁ、ここまで長々と書いてきたが、
要は対価が発生しなくても周囲のために奉仕するという姿勢を
子どもに見せる為、というのも私がPTAに参加してきた理由の1つとも言える。
一緒に活動した人に恵まれたのは、本当に幸運だったと思う。

このように私は、概ね穏やかに義務教育のPTAを終えることが出来たが、
下の子が小学校低学年のママ達の話を聞くと、
子どもが卒業した小学校の低学年の親達は、非常に険悪なのだそうだ。

何しろ最初からPTAは敵認定で、何も起こっていないのに、
最初からけんか腰で噛みついてくる人が増えてきた、と。

小学校入学後、初めての保護者会のPTA役員決めの場で
急に立ち上がり、

「私は役員をやらないとは思ってないんですけど、
今新入社員を1人教育しているので出来ないんですよ!
だって私がPTAで会社を休んだら、
その子は私がいない間どうすれば良いんですか?!」

それを皮切りに1人2人と立ち上がり、同様に
自分が如何に重要な仕事をしているか、
よってPTA役員など出来ない、という内容の
ブチ切れ演説が始まってしまったそうだ。

30分以上、その演説が続いたところで、
耐えられなくなった数人が手を挙げ、
「役員は私がやります」と言い、やっと終わったそうだ。

彼女達は何がしたかったのだろう?
働いている人でもPTAに参加しやすいように改革しようとしたのか、
それとも自分が役員をやらずに済ませるために
先手必勝でキレてみせたのか。

子どもの卒業した小学校のPTAはかなりやりやすい部類のPTAであるが、
第1子入学直後の、その学校のPTAのことなど何も知らない状態で
30分以上キレまくったということは、改革目的ではないよねぇ・・・。

先にキレた者勝ちで、役員を逃れただけなのではないかと疑ってしまう。

よしんばそれでPTAを働いている人でも参加しやすいように改革しようと
していたのだとしても、30分以上キレまくるという手段は、
それってどんな社会性?である。

「保育園落ちた日本死ね」以来、先にキレた者勝ち、という空気を感じる。

twitterなど、そんな言葉が溢れてるものね。
お子さんが入学する学校のPTAがどんなPTAなのかも分からない
第1子入学前なのに、twitterで見知ったことだけで、
勝手にPTAや、PTAに参加している人を敵と決めつけてる言葉が。

そしてそういう人達が必ず言うのが
「PTAは全ての子どものためのもので、
親が会員非会員の別で子どもを区別してはならない」

それは確かにそうでしょう。

それでもさ。

私は敢えて言いたいよ。今の時代、叩かれる意見かもしれないけど。

「他人の子どものために、自分の手を一切煩わす気持ちのない人が、
そんなことよく言えますね」と。

ひどいPTAは本当にひどいので、それに対して戦うのは大いに結構。
退会でも何でもなされば良い。

自分の子どもが通う学校のPTAのあり方に納得出来ないで退会しても、
学校に関わるボランティアに参加している人もいるわけで、
そういう人は本当に立派だと思う。

そうした人が言う
「PTAは全ての子どものためのもので、
親が会員非会員の別で子どもを区別してはならない」
は大賛成だが、

ただtwitter に影響されて、どんなPTAかも分からないのに勝手に敵認定、
いたずらに周りに噛みついて、やれ退会だ、自分は一切協力しません、
でも自分の子は協力している人の子と同様に扱われるのが当然
という人の感覚は、私としてはうすら寒いものがありますね。

と、義務教育最後の毒を吐いたが、
周囲の皆さんのおかげで、概ね穏やかにPTAに関われて良かった。

ムスコが入学する高校でもPTAはあり、入学式前ではあるが、
既に役員決めがあった。

役員の活動内容は、小中学校に比べてかなりスリム化されていて、
年に数回の活動で済むものが殆どであったが、
役員決めについては原則として
「クジ引きはしない(納得して自分の意志で役員になってください、
ということ)」という方針だそうで、私は
「もし誰も立候補しないで長期戦になりそうだったら、立候補しよう」
と密かに決意して臨んだのだが、何とすぐに立候補者が出て、
それで決まった。終了である。

すごい、何て素晴らしい方々なんだろう。
これから一会員である私が協力出来る活動があるのか分からないけれど、
協力出来ることがあれば、必ず協力させて頂きますわ、と素直に思えた。

高校のPTAも、周囲の皆さんに恵まれているようだ。有難い。

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